日本映像美術協議会(JVA)は、広告、写真、映画、演劇、テレビ、展示そしてスタジオ等の美術製作関連の専門業者が参加し、映像美術事業の健全な発展と社会的地位の向上を目的として発足致しました。

 19世紀の終わりに活動写真が輸入されて以来一世紀以上、日本の映像産業は驚異的な発展を遂げました。そしてこの映像メディアの発展を裏方として支えてきたのが映像美術の匠たちの叡智であるといっても過言ではありません。

 JVAはこの長きに亘り培われてきた映像美術の匠たちのルーツを探り、そのエッセンスを次世代へ継承し、進化させていくことが大切な役割と考え活動してまいりました。

 その取り組みの一環として、幅広い分野から最新の優れた作品が応募される「JVA賞」、現場で磨き上げた映像美術をアピールする「JVA FESTA」を隔年で開催しております。また設立30周年には、様々な匠を網羅した記念出版「映像美術の歩みエピソードⅠ」を出版致しました。

 映像メディア産業変革の大波が押し寄せる昨今、我々映像美術業界は明るい未来構築のために、変化を恐れずに革新の一歩を踏み出していくことが求められております。

 これからもJVAは、日本の映像文化の未来そして映像産業の競争力向上の一助になることを期待し、映像美術の匠、業界の進化発展のために、様々なチャレンジを積み重ねてまいります。 皆様におかれましては、今後とも当協議会の活動にご理解ご注目を賜り、さらに一層のご協力ご支援をお願い申し上げます。

2016年3月
特定非営利活動法人 日本映像美術協議会
理事長 古田島 康